2024年3月、日本の食用油メーカーはオリーブオイルの販売価格を大幅に引き上げました。
何故このような事態になったのか? 代わりに使える油はあるのかを解説します。
オリーブオイル値上がりの原因
理由① 2022年と2023年に記録的な干ばつ
オリーブオイルの原料であるオリーブは主にスペイン、イタリアなど、地中海沿岸の国々で栽培されています。
オリーブオイルの生産もスペインが一番多く(44%)、ついでイタリア(10%)、チュニジアとなっています。
これらの国で2年連続の干ばつが発生したのです。雨がほとんど降らず、オリーブの収穫が大幅に減りました。
1年はなんとか耐えていたらしいのですが、2年連続となると在庫が枯渇し、値上げさざるを得ないようです。

理由② スエズ運河の輸送停滞
中東情勢の深刻化によりスエズ運河の輸送停滞も影響しているようです。
イタリアの農産物輸出品のうち、オリーブオイルの16%、穀物加工品の15%、トマト加工品の14%がスエズ運河を通過しているとのこと。
こちらも輸送費の値上げ、価格への転化へと転化へと繋がるようです。

理由③ 円安の影響
日本の場合、輸入食品なので円安の影響も受けています。
2022年1月は1ユーロ115円
2023年1月は1ユーロ140円
2024年1月は1ユーロ160円
単純計算で、2022年には1000円で買えるものが、2024年には1391円になっています。

価格が下がるのはいつ?
2024年のオリーブが問題なく収穫できれば値上がりは収まるだろうと言われています。
ただし収穫時期が秋なので、少なくとも2024年の11月まではこの値上がりが続きます。

代わりの選択肢
もちろん1番はエキストラヴァージンオリーブオイルやオリーブオイルを使えることですが、こう値上がりしてしまっては代替品も考えなくてはいけないところ。
いくつか考えてみました。
ポマスオリーブオイル
オリーブオイルではあるのですが、ポマス(搾りかす)から作られる安価なオリーブオイルのことです。人によってはこんなものオリーブオイルではない!というほどの存在。もちろん普通に食用ですよ。業務用スーパーなどで見かけますね。香りや栄養素はもちろん劣りますが、高くて買えない時の代替品にはなるでしょう。
マカダミアナッツオイル
ナッツの香ばしい香りのするオイルです。ヘーゼルナッツ、胡桃などナッツオイルにも様々あります。
加熱調理より、エキストラヴァージンオリーブオイルのように仕上げにかけたりするのがおすすめ。
パスタやドレッシングなどによく合います。
生のなたね油
エキストラヴァージンなたね油ってところでしょうか。珍しくはあるのですが、こちらもナッツのような香ばしい香りで美味しいです。こちらも仕上げにかけたりするのがおすすめ。
他にも、グレープシードオイル、米油、亜麻仁油などもあるのですが、オリーブオイルに比べればクセもないので代替品にはなり得ないかな、と個人的には思います。
最後に
やはりオリーブオイルが使えないと寂しいですね。ヨーロッパの人たちはもっと寂しいでしょう。日本でいう「醤油が枯渇した」みたいなことでしょうから。そう考えると大変だ。
我々にできることはオリーブが無事収穫させるよう祈るのみです。
参考:


