
ラードも自家製でできるの知ってましたか?
自分で抽出したラードは香りがよく、普段の料理のレベルを上げてくれます。
市販のラードと何が違うの?
ラードは市販品も多く出回っていますが、わざわざ手間をかけて自作するのには理由があります。
その魅力を順番に解説します。
良い豚の脂を味わえる
そもそも美味しい豚肉とは何でしょうか?
さまざまな要素がありますが、中でも脂の美味しさは大きな割合を占めます。
その上質な脂から作るラードは格別の旨味。
たとえば、このラードで作ったチャーハンは、香りもコクも市販品とは段違いです。
脂身だけを手に入れるのは少し手間がかかります。
お肉屋さんに事前にお願いすると、取り置きしてくれる場合もあります(お店によります)。
ほかにも、脂身の多い豚バラ肉を購入し、脂の部分だけ切り分けて冷凍し、ある程度たまったらラードにする方法もおすすめです。
自作ならではの風味
市販されているラードの多くは「精製ラード」で、不純物や香りが取り除かれたクセのない仕上がりです。
一方、自家製ラードは焦げや微細なカスが程よく残り、香ばしさが引き立ちます。
加熱時間を調整すれば、脂身をしっかり揚げて深い香りを移すこともできます。
この香ばしさが食欲をそそります。
副産物の「揚げ脂身」が美味しい
ラードを取ったあとの脂身のカス、いわゆる「揚げ脂身」も見逃せません。
これが驚くほど香ばしく、そのまま料理に使えばコクが一気に増します。
チャーハン、野菜炒め、ラーメンなどに加えると、満足感のある味わいになります。
この揚げ脂身を目当てにラードを作る人もいるほどです。


作り方
豚脂身…1kg
水…100ml


脂を抽出しやすいよう、1〜2cm角に刻みます。
お肉屋さんでミンチにしてもらうと手早く仕込めます。


鍋に刻んだ脂身、水100mlを加え、火にかけます。
火加減は中火で。


加熱を続けると、脂がじわじわと溶けてきます。
全体が均等に熱されるよう、ときどき混ぜてください。
最初は泡が出ていますが、だんだんと落ち着いていきます。
泡が出る=水分が残ってるということです。水分は脂の保存において天敵です。
なるべく水分は出し切りたいので泡が少なくなるまで加熱します。






ザルでラードを濾します。熱いので注意。


これで完成です。700ml程度とれました。
保存方法と消費期限


冷めたら容器に移し、表面をラップで密着させ、なるべく空気に触れないようにして冷蔵保存します。
冷蔵なら1〜2ヶ月を目安に使い切ると安心です。
冷凍すればさらに長期保存も可能です。
おすすめの使い方
- チャーハンや野菜炒め:違いがはっきり感じられます
- ネギと生姜を加えて再度加熱した「葱油」作り
- ハンバーグや餃子の肉だねに混ぜて旨味をプラス
- ハーブと一緒に鶏肉を煮てコンフィに
- 揚げ物用の油として使う
使い方は自由自在です。
ぜひ一度、自家製ラードの香りと旨味を楽しんでみてください。
まとめ
市販品にはない香ばしさとコクが魅力の自家製ラード。
手間はかかりますが、その分、料理の味がぐっと奥深くなります。
揚げ脂身も副産物として楽しめるのも大きな魅力。
保存性も高いので、作り置きしておくと日々の調理がワンランク上がります。
興味がある方は、ぜひ一度作ってみてください。


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