市販アイスに賞味期限はない

冷凍庫に眠ってるアイス、いつのだろう…これって食べていいの?
実は市販アイスには賞味期限表示がありません。(法律上、省略可能)
食品表示基準で「長期保存でき、品質劣化が極めて少ない」ものは表示不要なんです。
じゃあアイスは劣化しない?
冷凍保管で細菌繁殖はしませんが、時間とともに風味や食感は落ちます(冷凍焼け・霜)
まず、長期保管で冷凍焼けします。
冷凍焼けとは食品が冷凍庫内で乾燥・酸化を繰り返してしまうこと。アイスでいうと乾燥で水分が抜けてしまい、大量の霜が付いたりします。
また冷凍庫の匂いが写ったり、アイスの種類によっては酸化して嫌な匂いがする場合もあります。
ただ、状態は悪くなりますが、細菌繁殖しているわけではないので食べられはします。
アイスに賞味期限はないが、長期保存で劣化はする
霜が大量についていたり匂いがうつっていたら食べられはするが美味しくない
【アイスの4分類】ラクトアイスとは?他と何が違うの?



アイスの裏面見たらラクトアイスって書いてあったけど
普通のアイスと違うの?
アイスは乳固形分の割合によって4種類に分かれます。
種類 | 乳脂肪分 | 特徴 |
---|---|---|
アイスクリーム | 乳固形分15%以上・乳脂肪8%以上 | 最も濃厚・高級感あり |
アイスミルク | 乳固形分10%以上・乳脂肪3%以上 | ほどよいコク |
ラクトアイス | 乳固形分3%以上 | 植物性油脂使用が多く、安価で軽い食感 |
氷菓 | 乳成分なし | シャーベットやガリガリ君など |
乳固形分は牛乳などの乳製品から水分を除いた時の残りの成分
乳脂肪は乳固形分に含まれる脂肪分で、バターやクリームになる成分を指します。
簡単にいうと、生クリームがふんだんに使われているのがアイスクリーム、植物性クリームで作られているのがラクトアイスです。基本的にアイスクリームは高価、ラクトアイスは安価なのですが、企業努力により100円台のコンビニアイスでもアイスクリームが出ています。
アイスクリームには乳固形分・乳脂肪の量により4つに分類される
味わいや価格に差が生まれる
各ジャンルごとの主要アイス一覧
それぞれどんなアイスがあるか見てみましょう。
種類 | 商品名 |
---|---|
アイスクリーム | ハーゲンダッツ レディボーデン MOW(モウ) 牧場しぼり Pinoピノ パルム |
アイスミルク | 雪見だいふく 桔梗信玄餅アイス |
ラクトアイス | スーパーカップ 爽 クーリッシュ パピコ モナ王 |
氷菓 | ガリガリくん |
上記の表はバニラ味のみの種類分けになっています。例えばMOW(モウ)のバニラ味はアイスクリームですが、宇治抹茶味はアイスミルクになります。他のものが混ざることで同じブランドでも種類が変わるんですね。
以前は「アイスクリーム=ハーゲンダッツ」というイメージが強かったですが、
最近では100円台でも“アイスクリーム規格”の商品が登場しています。企業努力すごい!
アイスの選び方と保存のコツ
- コク重視派 → アイスクリーム
- さっぱり派・価格重視 → ラクトアイスや氷菓
- カロリーや脂質が気になる人は「成分表示」も要チェック
- 開封後はできるだけ早めに食べ切るのがおすすめ
→ 冷凍庫のにおい移り・霜・酸化などで劣化する
まとめ:アイスは“目的に応じて”選ぼう!
・アイスに賞味期限はないが、風味は劣化することも
・ラクトアイスとアイスクリームでは使っている脂肪分が違う
・「濃厚なご褒美感」か「さっぱりとした満足感」かで選び分けを!
お店で迷ったら、成分表示や分類表記(「アイスクリーム」など)をチェックしてみましょう。