6月上旬、実家の庭をふと見ると、ドクダミが一面に…!

これはもう、ドクダミ茶にするしかない。
ということで今回は、ドクダミ茶の作り方とその効能についてご紹介します。
ドクダミ茶の作り方
1. ドクダミを収穫する

今回は、近所の「ドクダミ茶好きおばちゃん」から教わったレシピで、花・茎・葉・根までまるごと使います。
除草も兼ねて、なるべく根っこごと引き抜くのがコツ。
硬い土だと根まで抜けませんが、柔らかい土ならスッと抜けて気持ちいいです。
2. しっかり洗う

葉の裏や根の泥など、汚れを丁寧に洗い流します。古くなった葉は取り除きましょう。
3. 束ねて乾かす

麻紐などで根元を縛り、風通しの良い場所で1週間ほど天日干しにします。吊るすと見た目もブーケのようで可愛いです。

カラッカラになりました。
4. 刻んで炒る
乾いたら、花・茎・葉・根をすべて刻みます。ここまではまだドクダミの青臭い香りが広がります。

鉄鍋で軽く炒って水分を飛ばします。またここで青臭い香りが、香ばしく甘みのある香りに変わってきます。

最後はジップロックなどの密封容器に、乾燥剤を入れて保存しましょう。
ドクダミ茶の飲み方と味
煮出す方法もありますが、緑茶やハーブティーのように普通に急須に入れてお湯で抽出でOK。

乾燥ドクダミ2g+お湯200ml
抽出時間2分程度
もちろん煮出しでも大丈夫です。ドクダミや水の量と時間は目安ですのでお好みで。

気になる味はというと…
ドクダミの青臭い香りはちゃんとある…が、香ばしく甘い香りも半分くらいある!
プラマイゼロといったところでしょうか。苦手な人は苦手だけど、飲める人は飲める。そんな味でした。
※今回は6月上旬、ちょうど花が咲いている時期に収穫したものです。時期によって風味が変わるとも言われています。
ドクダミ茶に期待される健康効果(論文ベース)
ドクダミは、名前からして「毒を溜める/毒を矯(た)める」など、薬草感たっぷりの植物。効能をネットで調べてみましたが、情報元がふんわりしたものしかなかったのでこの記事では科学的な裏付けがある研究をいくつか紹介します。
1. 抗酸化作用・抗炎症作用
ドクダミに含まれるフラボノイドやクエルチンが、体内の活性酸素を除去し、炎症を抑える働きがあるとされています。
▶ 2018年のレビュー論文(PubMed)
2. 抗肥満作用
ラット実験において、ドクダミ抽出物が高脂肪食による体重増加を抑制し、抗酸化酵素の活性を維持したという報告があります。
▶ Srinagarind Medical Journal, 2010(タイ)
3. 抗がん作用
肝臓がんや肺がんの細胞に対し、アポトーシス(細胞死)を誘導し、腫瘍の増殖を抑制する可能性があると報告されています。
▶ 2023年レビュー論文(PubMed)
4. 血管保護作用
ドクダミに含まれる多糖体が血管の炎症を抑え、血流を改善する働きがあるとする研究も。
▶ ResearchGate掲載論文(2022)
5. 肝機能の保護
ポリフェノールを豊富に含むドクダミ茶の抽出物が、肝臓の脂質過酸化を抑制し、肝機能を守る効果を持つと報告されています。
▶ ResearchGate掲載論文(2011)
草むしりのついでに飲んでみるくらいがちょうどいい
健康のために飲むのもアリですが、
「庭に生えてたから、ついでにお茶にしてみた」くらいの気楽なスタンスがちょうどいいかもしれません。
飲んでみたら意外と美味しい。
なんとなく続けていたら、調子が良くなっていた…?
そんな感じで“習慣にしたらラッキー”くらいの距離感が理想です。
おまけ:ドクダミの葉は天ぷらにしても美味しい?
ネットで「ドクダミの葉は天ぷらにできる」という情報を見て、早速やってみました。

なるほど見た目は悪くない。
気になる味は…
…
食べた瞬間はいける!?と期待しましたが、後味が完全にドクダミの草原でした。敗北。