「幻のスイーツ」と呼ばれる不思議なお菓子を作ってみました。
箸にも皿にも、そして歯にもくっつかない──少し大げさに聞こえますが、確かにそう表現したくなる食べ物です。
実際に仕込んでみると、なぜ“幻”と呼ばれるのかがよくわかりました。
結論から言うと、とにかく手間がかかる。
営業中の飲食店で作ろうとすれば、他のオーダーに支障が出るのも無理はありません。
敬遠されがちで、結果として「幻」扱いされているのでしょう。
作り方自体が極端に難しいわけではありませんが、いくつか押さえるべきコツがあります。
この記事ではそのポイントを整理して解説します。
文章だけでは分かりにくい部分は、動画も用意していますので、あわせてご覧ください。
三不沾(サンプーチャン)とは
三不沾(さんぷちゃん/サンプーチャン)は、中国料理(主に宮廷料理系)に由来する卵黄ベースのデザート(または甘味)です。
名前の由来は文字どおりで、「三つに“沾(つ)かない”」ことを理想状態とします。
三つの「不沾」
- 鍋に沾かない
- 箸に沾かない
- 歯に沾かない
つまり、完成形は
- 表面がつるりとして
- ねっとりしているのにベタつかず
- 口に入れると歯切れよく、まとわりつかない
という、非常に高度な食感が求められます。
動画で見る方はこちら
三不沾(サンプーチャン)のレシピ
材料
卵黄 5個
グラニュー糖 60g
塩 ひとつまみ
片栗粉 30g
水 120ml
サラダオイル 適量(多めです)
作り方
味と食感の感想

もちっとしているようで、つるりともしていて、
それでいて歯切れがよい、不思議な食感でした。
味は卵黄感の強い温かいカスタードのような印象。
正直、味そのものを楽しむ料理ではありません。
香り付けにバニラビーンズなどを加えれば、
印象は少し良くなりそうです。
三不沾は、味よりも技法と食感を味わう料理。
興味が湧いたら、一度試してみてください。









