「ごまは体にいい」——そう聞いたことがある方は多いと思いますが、
実はそのまま食べても、栄養はほとんど吸収されないってご存知でしたか?
今回は、ごまに含まれる健康パワーと、その栄養を効率よく摂る方法をわかりやすくご紹介します!
ごまは “小さな栄養素のかたまり”
ごまには、健康にうれしい栄養素がぎっしり詰まっています。
たとえば…
- ゴマリグナン(セサミン、セサモリン、セサミノールなど)
▶ 抗酸化作用が強く、老化や生活習慣病の予防に注目 - オレイン酸
▶ 悪玉コレステロールを下げる働き - カルシウム・鉄・マグネシウム
▶ 骨や血の健康をサポート - ビタミンB群・たんぱく質
…など、まさに“栄養の宝庫”!
でも「そのまま食べる」だけではもったいない!
ごまの種皮(たねの皮)には、こうした栄養素がギュッと閉じ込められています。
ところが…
種皮はとても固く、私たちの歯や消化酵素ではほとんど壊せません!
そのため、粒のまま食べると、栄養は吸収されずにそのまま体外へ排出されてしまいます。
栄養をしっかり摂るなら「すりごま」に!

おすすめはやっぱりすりごま。
すり鉢がなければ…
- ポリ袋に入れてめん棒で叩く
- 包丁で刻む
- 指ですりつぶして「ひねりごま」に
などでもOK!
とにかく種皮を壊してから食べることが大事です。
加熱でパワーアップ!?「炒りごま」もおすすめ
ごまを加熱すると、含まれるセサモリンがより強力な抗酸化物質であるセサモールに変化!
このセサモールは、加熱温度が高いほど多く生成されるため、深煎りが効果的。
香ばしさも増して、料理の風味もアップします。
🍳炒りごまの作り方

※ほぼ空焚きのような状態になるため、テフロン加工のフライパンは適していません(ダメでは無い)
※炒ってない胡麻(洗いごま)が良いですが、「いりごま」を炒りなおしても美味しいです。
※動きを止めてしまうと片面だけ焦げてしまいます。
※火を止めてからも加熱が進みます、色づく手前で止めましょう。
※炒り終わったらお皿などに取り出してください。
黒ごまと白ごま、どっちがいいの?

どちらも栄養価はほぼ同じですが、黒ごまの方が種皮が硬く、すりつぶしたときにしっかり壊れるため、より吸収率が高いという説も。
どちらを選ぶにしても、「すりごま」や「炒りごま」にするのがベストです。
まとめ:ごまは「すって・炒って」賢く食べよう
ごまは、小さいながらも強力な健康食材。
でも、調理法ひとつで栄養の吸収率が大きく変わるのです。
✨ 今日からできる、ごまの食べ方のポイント
✔︎ そのまま食べても、栄養はほとんど吸収されない!
✔︎ 粒のままより「すりごま」が断然おすすめ
✔︎ 炒って抗酸化力UP!深煎りでセサモールを増やそう
手間がかかっても、栄養は何倍にも返ってきます!
味と健康、どちらも手に入る「ごまライフ」、今日からはじめてみませんか?
参考:ゴマ種子の抗酸化成分に関する食品化学的研究 https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk1962/37/6/37_6_484/_pdf