落としても割れない、壊れにくい食器が注目を集めています。
子ども用・高齢者用・アウトドア用・カフェや業務用など、幅広いシーンで活躍中。
この記事では、割れにくい食器に使われている素材を最新事情とあわせて解説します。
メラミン樹脂|割れにくい定番プラスチック

割れない食器の定番と言えるのではないでしょうか。
1938年、スイスのCIBA社によって開発されたメラミン樹脂。90年近い歴史があり、今では世界中で使われています。
特にその安全性と耐久性の高さから、ベビー用食器や高齢者向けの福祉食器に多く採用されています。
参考:大和化工株式会社「メラミン食器とは」

最近ではデザインや成形の技術も向上し、ぱっと見はメラミン樹脂製に見えないような食器も多く登場しています。(参考:https://www.kokusai-kako.co.jp/product/marukei/simple_modern/)
- メリット:丈夫で熱に強く、食洗機対応の製品も多い
- デメリット:細かい傷がつきやすい。見た目が安っぽいものが多い。
バンブーファイバー|セルロースファイバー成形材料

竹の繊維を樹脂に混ぜ込んだ「バンブーファイバー」食器。
軽くて割れにくく、ナチュラルな見た目が特徴です。カフェ風のデザインも多く、エコ志向の方に人気。
麦わらや籾殻などを使ったファイバーディッシュ系のアイテムも同様の素材系で注目されています。
- メリット:軽くて割れにくく、環境配慮型。質感も良い
- デメリット:強度はやや劣る。電子レンジ・食洗機不可の商品が多い
トライタン|“ガラスのような透明感”の樹脂素材

新素材「トライタン(Tritan)」は、米国のイーストマン・ケミカル社が開発した透明プラスチック。
BPA(ビスフェノールA)フリーで安全性が高く、グラスやタンブラー、ベビー用食器などに使われています。
透明プラスチックの中でもトップクラスの透明度を誇ります。実物を見るとガラスと見間違えるほどです。
ここ最近、100円ショップでも出始めましたね。探してみてはいかがでしょう。
- メリット:透明で美しく、見た目はまるでガラス
- デメリット:製品によっては熱に弱く、電子レンジ非対応の場合も
Harehare グラス|どうみてもガラスなのに曲がる?不思議素材


株式会社ワームスが発売した、バイオマス素材を使用した割れないグラス「Harehare」シリーズ。
驚くべきはその透明度。実際に持っていますがどうみてもガラスのコップです。そしてなんと柔らかい。ぐにゃりと曲げることができます。断熱性能も高いため、結露しにくく、熱いものを入れても全く熱くなりません。

- メリット:落としても割れず、見た目がオシャレ。知らない人の前で落とすと絶対ビビる(実話)
- デメリット:柔らかいので子供に渡したら齧ってしまった(実話) ずっとお茶を入れると茶渋が染み込んで取れない(実話)
まとめ|暮らしに合った素材を選ぼう
私はいろいろと食器を見ていますが、ここ最近で一番衝撃を受けたのはHarehare グラスですね。
本当に見た目はガラスです。グニャっと曲がるので脳が混乱します。
酔っ払いの多いパーティーなんかでは重宝しそうですね。
「割れない食器」といっても、その素材はさまざま。
見た目・使い勝手・使用シーンによって、最適な選択肢が変わります。
用途に合わせて、自分にぴったりの器を選んでみてください!